2011年2月16日水曜日
検便検査はどうして必要なの?
キュー・アンド・シーの阿部です。
食品工場なら、製造に関わる方に検便検査を実施していると思います。そして、陽性の結果が出たら、直接食品に触れる作業には付かないなどの処置を取るでしょう。
では、なぜ検便検査が必要なのか、その理由はご存じですか?
提出率100%にするためにも、「なぜ検便検査が必要なのか」を周知することが大切です。
健康保菌者を介した二次汚染を防止するため
下痢もない、腹痛もない。でも腸内にサルモネラなどの食中毒菌を保有している。そのような方を「健康保菌者」と呼びます。健康保菌者は特に注意が必要なのです。なぜでしょう?
下痢・腹痛があれば、自己申告もできるので「食品に触れる作業には付かない」という対処をとることができます。でも健康だったら?自分は食中毒菌を持っているなんて知りません。わかるはずがありません。
手洗いをしても、全ての菌を除去することはできません。食中毒菌の付いているその手で食品に触れてしまったら?食中毒を起こす可能性は否定できないのです。食中毒発生の可能性を減らすために、健康保菌者がいないことを確認することは必要なことなのです。
また、検便検査をしていれば、仮に食中毒が起こってもその原因を特定することができるのです。人からの二次汚染なのか、食品由来なのかを特定することができます。
検便はあくまで検証です。モニタリングにはなりません。日頃の手洗いと健康チェックで食中毒を予防しましょう。自分自身が施設や食品の汚染源とならないように対処することは調理従事者の義務です。
検便の頻度や陽性時の対応については次回お話します。
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