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2011年12月12日月曜日

バイオテロに備える方法



 キュー・アンド・シーの阿部です。


 以前の記事で、衛生点検は嫌われる話をしました。 

それと似た話が先日受けたセミナーで出てきました。

  やりすぎると恨まれる。恨まれると食品に毒を入れられ食品事故が起こる(バイオテロ)。 

簡単に言えば、そんな話でした。 


中国産の冷凍餃子毒物混入事件が起きてから、日本でも「意図的な混入」に備える動きが出てきました。世界的に見ると、9.11以降テロを非常に警戒しています。 それは食品業界でも同じことで、フードセーフティーからフードセキュリティも視野に入れるようになってきました。 でも、意図的な混入は「人の心」が起こす事件です。だから、「恨まれると・・・」という話になるのです。



従業員が言うことを聞くようにする方法


最近は、衛生も大事だけれどそれ以前の「人の問題」について、頻繁に耳にするようになりました。

「言うことを聞かせる」→「聞かない場合は、罰を与える」 

これは、選択肢が少なかった一昔前の話だと思っています。
「この仕事を取り上げられたら食べていけなくなる。だから罰を与えられないようにしよう」そういう心理が働いていました。今は違います。「この仕事を取り上げられたら、他の所へ行けば良い」と思っています。だから罰を与えても意味がないのです。


報い、認め、讃える


そのセミナーで印象的だったのが、ディズニーの考え方「報い、認め、讃える」が重要だとの話が出たことです。

書籍では何度もこの話は読みました。
インターネットの情報でも何度も目にしました。


でもセミナー講師からこの言葉を聞いたのは初めてだったのです。人材育成やモチベーションアップのセミナーならば、この種の話を聞くことは出来たのだと思いますが、食品安全のセミナーでのことです。

食品安全もここまで来たのか、と思いました。人間心理に踏み込んできたのです。


バイオテロに備える

バイオテロに備える。それは人間心理を学ぶことだと思います。難しいことはありません。相手を一人の人間として認めるだけのことです。従業員だってパートだってアルバイトだって派遣社員だって一人の人間です。


最近、挨拶をしない人が増えています。

まずは、あなたが「おはようございます。」顔を見ての挨拶から始める事も良いのではないかと思います。


ディズニー7つの法則

ディズニー7つの法則」という書籍からあなたに宿題を出します。以下の内容も書籍からの抜粋です。このレッスンは「報い、認め、讃える」に関連したレッスンです。


レッスン6
  1. すばらしい仕事をしたのに、認められないことがどれだけありますか?
  2. 一般に自分の会社、工場、部署のプラス評価とマイナス評価の割合はどれくらいですか?
  3. どうすれば、その割合を改善できますか?
  4. 自分個人の場合、その割合はどれくらいですか?
この質問を真剣に考えてみてください。プラス評価が増えれば、働く人たちの満足度も上がり、仕事がスムーズに進むようになるでしょう。



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2011年10月17日月曜日

やる気がない社員にやる気を起こさせる

(株)キュー・アンド・シーの阿部です。

現場の社員は、叱っても上手くかわす。逃げる能力だけはある。
マニュアルを作って現場に落とし込んでも、継続ができない。
設備を充実させても使いこなせない。すぐ元に戻る。
注意したその日は、キレイな床、でも翌日は原料クズだらけになる。

やる気があるのか?常識がないのでは?




先日そんなお話を聞きました。

また、こんな話もありました。

品管(品質管理の部署)が決めてくれ、と丸投げするが、品管が決めたルールには従わない。


HACCPを導入する、5Sをやる。ISO22000を取得する。何だかんだと言っても結局は「人」の問題だ。という結論になります。

そこで今日は一つ「やる気のない社員にやる気を出させる処方箋」を書きます。
でも抗生物質は出ません。漢方薬しか出せません。


  1. やる気のない人間はいない
  2. コミュニケーションの量を増やし、やる気が低い原因を探る
  3. 責めても人は変わらない



1.やる気のない人間はいない
まず、「やる気のない人間はいない」という前提に立つことが必要です。
「やる気がない」のではなくて「やる気が低くなっている」。やる気が高い状態もあるけれど今は低い状態になっている。

やる気は外側から与えるものではなく、内側から「引き出す」ものです。

だから、初めから「やる気がない」人間だと思えば、引き出すこともできません。

2.コミュニケーションの量を増やし、やる気が低い原因を探る
やる気が低い人に対して、「もっとやる気を出せ!!!」と言っても出てきません。やる気が低い原因を取り除くことが大切です。
あなたには、原因を取り除くことはできないかもしれません。でも、話を聞いてあげることはできます。人は無視されるのが嫌いです。相手をして欲しいを思っています。まずは話しを聞きましょう。

3.責めても人は変わらない
個人的な例ですが、私の3歳の息子が寝る時間になっても部屋いっぱい足の踏み場もないほどおもちゃを散らかしていました。「片づけて」と何度言っても片づけません。

そのうち私の堪忍袋の緒が切れて「どうして片づけないの!!!!」と子供を責めます。すると子供は泣き出しました。責めれば責めるほど、泣き続け、片づける気配もありません。そこで「どうして片づけないの?」と質問すると「一人で寂しかったから」と言いました。本当かどうかは分かりません。でも、ちょっと抱っこして「わかったよ」と一緒に片づけると、どんどん子供だけで片づけます。結局、責めただけ時間のムダでした。

叱れば叱るほど、言うことを聞かなくなるのです。

大人も同じです。責められると萎縮してできることもできなくなります。

コミュニケーションはキャッチボールです。相手にボールを投げつけるのではなく受け取れるように投げる必要があります。

まとめ:
1)やる気のない人間はいないと考えよう
2)コミュニケーションを積極的に取ってやる気の低い原因を探ろう
3)責めるだけ時間のムダ

参考:入門ビジネスコーチング 本間正人著



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