2011年10月17日月曜日

やる気がない社員にやる気を起こさせる

(株)キュー・アンド・シーの阿部です。

現場の社員は、叱っても上手くかわす。逃げる能力だけはある。
マニュアルを作って現場に落とし込んでも、継続ができない。
設備を充実させても使いこなせない。すぐ元に戻る。
注意したその日は、キレイな床、でも翌日は原料クズだらけになる。

やる気があるのか?常識がないのでは?




先日そんなお話を聞きました。

また、こんな話もありました。

品管(品質管理の部署)が決めてくれ、と丸投げするが、品管が決めたルールには従わない。


HACCPを導入する、5Sをやる。ISO22000を取得する。何だかんだと言っても結局は「人」の問題だ。という結論になります。

そこで今日は一つ「やる気のない社員にやる気を出させる処方箋」を書きます。
でも抗生物質は出ません。漢方薬しか出せません。


  1. やる気のない人間はいない
  2. コミュニケーションの量を増やし、やる気が低い原因を探る
  3. 責めても人は変わらない



1.やる気のない人間はいない
まず、「やる気のない人間はいない」という前提に立つことが必要です。
「やる気がない」のではなくて「やる気が低くなっている」。やる気が高い状態もあるけれど今は低い状態になっている。

やる気は外側から与えるものではなく、内側から「引き出す」ものです。

だから、初めから「やる気がない」人間だと思えば、引き出すこともできません。

2.コミュニケーションの量を増やし、やる気が低い原因を探る
やる気が低い人に対して、「もっとやる気を出せ!!!」と言っても出てきません。やる気が低い原因を取り除くことが大切です。
あなたには、原因を取り除くことはできないかもしれません。でも、話を聞いてあげることはできます。人は無視されるのが嫌いです。相手をして欲しいを思っています。まずは話しを聞きましょう。

3.責めても人は変わらない
個人的な例ですが、私の3歳の息子が寝る時間になっても部屋いっぱい足の踏み場もないほどおもちゃを散らかしていました。「片づけて」と何度言っても片づけません。

そのうち私の堪忍袋の緒が切れて「どうして片づけないの!!!!」と子供を責めます。すると子供は泣き出しました。責めれば責めるほど、泣き続け、片づける気配もありません。そこで「どうして片づけないの?」と質問すると「一人で寂しかったから」と言いました。本当かどうかは分かりません。でも、ちょっと抱っこして「わかったよ」と一緒に片づけると、どんどん子供だけで片づけます。結局、責めただけ時間のムダでした。

叱れば叱るほど、言うことを聞かなくなるのです。

大人も同じです。責められると萎縮してできることもできなくなります。

コミュニケーションはキャッチボールです。相手にボールを投げつけるのではなく受け取れるように投げる必要があります。

まとめ:
1)やる気のない人間はいないと考えよう
2)コミュニケーションを積極的に取ってやる気の低い原因を探ろう
3)責めるだけ時間のムダ

参考:入門ビジネスコーチング 本間正人著



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