2011年7月19日火曜日

生食用肉、表面加熱を義務化?どうしてHACCPじゃないの?

7月6日に開催された、厚生労働省の食品衛生分科で生食用食品に係る規格基準案が示されました。

肉塊表面から1cm以上の深さを60℃で2分間以上加熱する方法或いは同等以上の効力のある方法で処理することが盛り込まれていました。

歩留まりの問題など、飲食店側としてはなかなか難しい基準と言えそうです。

でもどうしてHACCPを導入するようにとはならないのでしょうか?

乳製品などの製造基準がある食品については、総合衛生管理製造過程、いわゆるマル総(日本型HACCP)があり、これを取るなら製造基準に従わなくても良いとしています。食品業界でもISO22000やFSSC、SQF2000などHACCPを基本とする制度が拡がっています。

でも、日本ではなかなかHACCPを義務化する動きにはなりません。
「国が製品基準だけではなく製造基準を決めてそれを守る。」という形を取ります。

商品開発はどんどん進みます。新しい食品はどんどん出てきます。そして問題が起こってから法制化するイタチごっこが繰り返されるのでしょうか?

歩留まりの問題から商品化が難しくなる基準。もう少し国の動きを見ていきたいと思います。



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