2011年8月29日月曜日

審査で重大な不適合を出さない3つ方法

これからお話することは、どこの審査機関で審査を受ける時も共通です。なぜなら、審査するときのISO規格に従うからです。これから審査を受けようとしているあなたは、知っていて損はないでしょう。知らないと損します。

お客様から必ず出る質問:「落ちるってことはありますか?」
答え:ありません。


あなたの会社が、会社のため・お客様のためにISO22000を取得するのであれば、落ちることはありません。審査はテストではありません。

改善するだけです。

でも、重大な不適合が出て、審査がストップすることはあり得ます


審査の前に知っておくべき事
審査は2段階ある
1段階目の審査では「不適合」はでない

1段階目の審査の目的は「2段階目の審査(本審査)に耐えられるかどうか」を審査することです。1段階目の審査のままでは、2段階目で重大な不適合が出る可能性があるかないかを確認するのです。

1段階目は予備審査と考えてもOKです。書類審査がメインになります。


重大な不適合を出さない3つの方法

  1. 全ての規格要求事項について、内部監査する
  2. 科学的な根拠のあるHACCPを構築する
  3. ファーストステージの指摘を解決する


1.全ての規格要求事項について、内部監査する
審査では、構築できていない要求事項があると重大な不適合になります。全ての要求事項とは5.5とかの数字の番号が付いている要求事項です。

要求事項は数字の項番号とアルファベットの番号があって、数字付きのタイトルの中のアルファベットの要求事項が一つできていないくらいでは、「重大な不適合」にはなりません。
極端な話、5.5の中の一つでも構築されていれば、重大な不適合にはなりません。

ですから、最初に行う内部監査では、数字付きのタイトルの中で構築していないものは無いかを確認して、もしあれば、審査に間に合わなくても改善すれば良いのです。

2.科学的な根拠に基づくHACCPを構築する
いつも、このブログでお話しています。過去の記事を参考にしてください。例えば、許容限界値の設定根拠は何かなどです。

3.1段階目の指摘を改善する
1段階目に受けた指摘を改善しなければ、2段階目で「重大な不適合」になって、審査が中断してしまいます。改善と言っても、全てを直すことではなく、「直す必要があるのか」「どのように直したか」を2段階目に審査員に説明しましょう。
指摘を全く改善していなければ、やはり「重大な不適合」になるでしょう。要は改善する仕組みができているかです。

番外.審査をスムーズに進める方法
審査員に「会社を良くするために、ISO22000を取ります」という姿をアピールする。
審査員も人です。頑張っている人は応援したくなります。反対に、「取れれば良い、中身は関係ない」という姿勢を見せると、審査員のモチベーションも下がります。

この3つができていれば、「重大な不適合」が出ることはありません。


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