2011年9月5日月曜日

専任者は必要か?



先週に引き続き、ISO22000の導入前の疑問にお答えします。
  • 導入時に専任者は必要ですか?
  • 人を一人余分に雇う必要がありますか?
  • 維持に専任者は必要ですか?
経費削減したいのに、ISO22000を取る・維持するために人を一人雇う余裕はない。

専任者を置くくらいなら、ISOは取らない。

これが、経営者の本心でしょう。

チームリーダー=専任者、チームリーダー>専任者

ISO22000に限らずHACCPでもそうですが、専任者またはシステム構築の中心人物だった方が、取得後に転職してしまったことが何回かありました。それだけ、専任者には負担がかかるのです。

「チームリーダー=専任者」の場合

専任者一人で構築している状態です。導入するときは楽でしょう。全て専任者に任せておけば良いのです。でも専任者がいなくなれば、システムは崩壊します。

チームリーダー>専任者の場合

チームリーダーがどれだけ深く関わるかによって、専任者にかかる負担が変わります。ほとんど関わらないリーダーであれば、専任者は「権限はないのに、責任だけが」という状態になり、精神的負担は大きくなります。リーダーの役割が十分に果たされれば、専任者は楽にできるでしょう。

文書管理のために専任者が必要と考える経営者が多くいます。

文書管理の仕事は以下の4つです。
  1. 記録の確認
  2. 新しい文書の作成
  3. 新しい文書への差し替え
  4. 古い文書の廃棄
これだけの仕事のために、専任者を置きますか?働きがいがなければ、人は成果を上げません。

ISO22000を取得するために必要な専任者とは、文書管理者ではなくISO22000規格要求事項の専門家です。取得するまでは専任者としてシステム構築を主導し、取得後は日常業務を他に持ちながら、規格の専門家として食品安全チームに参加する人です。

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