HACCPの実践術
もっと効率よく食品の品質管理をしたい。いつも同じクレームに対応したくない。独りで悩んでいるあなたに、実践で使える情報を提供します。
2011年12月19日月曜日
中国産は危険か?
情報の一面だけを捉えるのは危険!
A:原産地や賞味期限等の偽装表示
B:BSEや鳥インフルエンザなどの家畜の疾病
C:食肉や卵・魚介類に使用される抗生物質などの残留
D:食品に意図せず含まれる有害物質(カドミウム、メチル水銀、ダイオキシン)
E:輸入食品の安全性(原材料として輸入食品を使った場合を含む)
F:添加物の不正使用
G:遺伝子組み換え作物の使用
H:農薬の不正使用
I:健康食品などの誇大広告や健康被害
J:食品の不衛生な取扱い(食中毒菌の混在や製造工程中の毛髪などの混入)
K:わからない
このグラフは大阪府が2010年1月4日から2010年1月17日に実施したアンケート結果の一部です。
食の安心安全に関して不安に思う物全てをチェックする方法です。この結果から、輸入食品の安全性について約76%の人が不安に思っています。
このアンケートではどの輸入国が特に不安かという設問はありませんが、きっと「中国産」はなんとなく「イヤだな」とあなたは感じているのではないでしょうか?私もそうです。なんとなく、ただなんとなくですが「中国産はイヤだな」と思っています。
そこでこの表をみてください(平成19年 厚生労働省輸入食品監視統計より)。
厚生労働省が行っている輸入食品の検査結果です。
違反率を見てみると・・・・・・。
中国は他国とほぼ同率です。
じゃあ、中国産も安全なの?
あなたはこのデータを見て何を考えますか?
中国産は安全?
検査データが偏っている?
情報を隠蔽している?
データが間違っている?
検査率も大きく違うことに注目してください。なぜ検査率がこれほど違うのでしょうか?なぜ中国の検査率はこれほど高いのでしょうか?
さらに、各国が食品安全に対してどのような対策を取っているかも重要なところです。
そしてもう一つ。海外で作られた物がどのように輸入されてくるのかを知る必要があるのではないでしょうか?そうトレーサビリティです。誰が作ったのか分からない物なのか、輸入会社が取引先を選定して輸入した物なのか。それによって安全性も大きく変わってきます。
HACCPに関わるあなたは、情報の一面だけを見て「危険」「安全」を判断していませんか?この情報だけで判断することも「危険」です。
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